そうはいっても、もともとkoboで読みはじめたこともあって、電子書籍はkobo版を購入することが多いですね。
kindle版を買うかkobo版を買うかによって電子書籍を管理する方法がかわってきて、それぞれに対応できる環境を準備するのがふつうですが、hatakazuはそういうのがめんどうだと感じるタイプです。
それよりなにより、端末にダウンロードする書籍をウェブ上のライブラリで登録し、いちいち端末と同期をとるという管理方法があまり好きではありません。
そういうわけで、Ubuntuに「calibre」をインストールして、それで電子書籍を一括管理できるようにしたいと思いました。
まずはkobo版電子書籍ですが、基本的には「koboデスクトップアプリ」で書籍データを入手して、それをcalibreへ渡してやることになります。
しかし、kobo版電子書籍はデジタル著作権管理(DRM)されているので、それを解除しないとcalibreで読み込むことができません。
そのため、calibreにDRM管理プラグインをインストールして、calibreがわからkobo版電子書籍をあつかえるようにします。
1) 以下のサイトの指示にしたがって、Ubuntuにcalibreをインストールする。アンインストール用「calibre-uninstall」コマンドも提供されている。
https://calibre-ebook.com/download_linux
※ Ubuntu環境なら「$ sudo apt-get install calibre」でパッケージ版を使うこともできる。
2) 以下のサイトから、calibreでDRMを管理するプラグイン「obok_plugin.zip」をダウンロードし、calibre「設定」→「プラグイン」→「ファイルからプラグインを読み込む」からインストール、calibreを再起動してプラグインを有効にする。
https://github.com/apprenticeharper/DeDRM_tools/tree/master/Obok_calibre_plugin
つづいて「koboデスクトップアプリ」ですが、Windows版とMac版しかないため、Wineを使ってUbuntuにインストールしてみることにしました。
3) 以下のサイトから「Windows用」ボタンをクリックし、Windows版koboデスクトップアプリをダウンロードする。
http://rakuten.kobosetup.com/
4) koboデスクトップアプリをダウンロードしたフォルダへ移動して、Wineにkoboデスクトップアプリをインストールする。
$ wine KoboSetup.exe
起動してみると文字がきちんと表示されないところはありますが、表示言語をEnglishに変更すればだいたいO.K.だし、いちおうログインしてライブラリへアクセスすることはできました。
もともとkoboデスクトップアプリは、電子書籍データをダウンロードするだけのために使うので、それ以外のことができなくても現時点ではまったく問題ありません。
そして、ダウンロードしたkobo版電子書籍をcalibreの「Obok DeDRM」ボタンから読みにいったのですが・・・。
これは動作しませんでした。
Linuxネイティブで走らせているcalibreと、Wine上に設定されたkoboデスクトップアプリとで、きちんと連絡がとれてないわけですね。
この問題をなんとかして解決して、Ubuntu上でkobo版電子書籍を自由に管理できる環境を構築したいと思っています。