2018年04月18日

calibreでkobo版電子書籍を管理する、その1

hatakazuは電子書籍を読む場合、だいぶまえに買った電子書籍リーダ「kobo aura」か、あるいはKindleアプリとKoboアプリの両方をインストールしてあるAndroidタブレット「Fire HD 8」を使います。
そうはいっても、もともとkoboで読みはじめたこともあって、電子書籍はkobo版を購入することが多いですね。
kindle版を買うかkobo版を買うかによって電子書籍を管理する方法がかわってきて、それぞれに対応できる環境を準備するのがふつうですが、hatakazuはそういうのがめんどうだと感じるタイプです。
それよりなにより、端末にダウンロードする書籍をウェブ上のライブラリで登録し、いちいち端末と同期をとるという管理方法があまり好きではありません。
そういうわけで、Ubuntuに「calibre」をインストールして、それで電子書籍を一括管理できるようにしたいと思いました。

まずはkobo版電子書籍ですが、基本的には「koboデスクトップアプリ」で書籍データを入手して、それをcalibreへ渡してやることになります。
しかし、kobo版電子書籍はデジタル著作権管理(DRM)されているので、それを解除しないとcalibreで読み込むことができません。
そのため、calibreにDRM管理プラグインをインストールして、calibreがわからkobo版電子書籍をあつかえるようにします。

1) 以下のサイトの指示にしたがって、Ubuntuにcalibreをインストールする。アンインストール用「calibre-uninstall」コマンドも提供されている。
https://calibre-ebook.com/download_linux

※ Ubuntu環境なら「$ sudo apt-get install calibre」でパッケージ版を使うこともできる。

2) 以下のサイトから、calibreでDRMを管理するプラグイン「obok_plugin.zip」をダウンロードし、calibre「設定」→「プラグイン」→「ファイルからプラグインを読み込む」からインストール、calibreを再起動してプラグインを有効にする。
https://github.com/apprenticeharper/DeDRM_tools/tree/master/Obok_calibre_plugin

つづいて「koboデスクトップアプリ」ですが、Windows版とMac版しかないため、Wineを使ってUbuntuにインストールしてみることにしました。

3) 以下のサイトから「Windows用」ボタンをクリックし、Windows版koboデスクトップアプリをダウンロードする。
http://rakuten.kobosetup.com/

4) koboデスクトップアプリをダウンロードしたフォルダへ移動して、Wineにkoboデスクトップアプリをインストールする。
$ wine KoboSetup.exe

起動してみると文字がきちんと表示されないところはありますが、表示言語をEnglishに変更すればだいたいO.K.だし、いちおうログインしてライブラリへアクセスすることはできました。
もともとkoboデスクトップアプリは、電子書籍データをダウンロードするだけのために使うので、それ以外のことができなくても現時点ではまったく問題ありません。
そして、ダウンロードしたkobo版電子書籍をcalibreの「Obok DeDRM」ボタンから読みにいったのですが・・・。
これは動作しませんでした。
Linuxネイティブで走らせているcalibreと、Wine上に設定されたkoboデスクトップアプリとで、きちんと連絡がとれてないわけですね。
この問題をなんとかして解決して、Ubuntu上でkobo版電子書籍を自由に管理できる環境を構築したいと思っています。

2018年02月13日

不良品にあたってしまった、その後

一本の充電ケーブルから「Micro-USD」「Lightning」「Type-C」の三本に分岐してそれぞれの端末に接続でき、しかも三台同時接続で三台同時充電できるという充電ケーブルを購入したところ、「Type-C」のみ充電できない不良品だったという話のつづき。
販売店のカスタマーサービスとメールでやりとりしたところ、保証品を送るので、それが正常作動することを確認したあと、不良品のほうは切断して写真を送ってほしいとのこと。
その保証品というのが先週届いたので、さっそく接続してみましたが、まったくおなじで「Micro-USD」「Lightning」は問題ないけれども「Type-C」は機能しませんでした。
接続するAndroid端末のほうは、ほかの「Type-C」ケーブルでふつうに充電できているため、端末がわの問題ではないはずです。
とはいえ、二本のケーブル(しかも一本は「保証品」として送られてきたもの)でまったくおなじ問題がおこるとも考えにくいので、ふたたび販売店へ連絡して問題の原因を特定する方法を教えてもらえるよう依頼しました。
めんどくさくなったんでしょうね、まあわかりますけどね、販売店の回答は「今回の取引をキャンセルさせていただきます」でした。
そういうわけで、けっきょく二本とも切断のうえ写真を送付し、それにもとづいて返金を受けることで今回の件は終了となりました。
hatakazuのほうはべつにいいんですけどね、返金されたぶんを使って、べつのお店から似たような「Micro-USD」「Lightning」「Type-C」充電ケーブルを買えばいいだけの話です。
しかし販売店としては、「Type-C」だけ充電できないという問題がそんなに頻発するはずはなく、二本ともそうだといわれたら「特定の端末とのあいだでなにか特別な問題があるんじゃないか」と調査したくなったりはしないんでしょうかね。
しないんでしょうね、きっと。
というわけで、ちょっと後味のわるい展開ではありましたが、後日談でした。
hatakazuはすでにべつのお店で似たような分岐充電ケーブルを手配してしまったので、週末受けとってそれがちゃんと機能することを確認すれば、時間はかかったしやりとりもごたごたしましたが、いちおう所期の目的は達成ということになります。
問題なければ、自宅用と出張用と二本ほしいところなので、近いうちにもう一本購入するつもりです。

2018年02月04日

不良品にあたってしまった

去年のことですが、会社のスマートフォンをiPhoneに変更し、個人のを「Type-C」のandroid端末にかえたため、Fireやkobo auraのための「Micro-USD」のほかに「Lightning」と「Type-C」が必要というめんどうな状態になっていました。
それで、一本の充電ケーブルから「Micro-USD」「Lightning」「Type-C」の三本に分岐してそれぞれの端末に接続でき、しかも三台同時接続で三台同時充電できるという充電ケーブルを購入しました。
なんだかんだといっても、自宅はまだいいんです。
問題なのは出張に出かける時で、充電ケーブルを三本もっていかないと、なにかしらが充電できなくなってしまう。
そんなのはいやなので、三つの規格が一本の充電ケーブルにまとまっている、これは便利でいいやということで。
製品は一昨日届いたのですが、じっさいに充電しようと思ってつなげてみると、「Micro-USD」と「Lightning」は問題なく同時充電できたのですが、「Type-C」がまったく作動せず。
ためしに「Micro-USD」と「Lightning」に接続していた端末を取りはずして、「Type-C」だけに接続してみたのですが、それでもうんともすんともいいませんでした。
まあ、不良品にあたってしまった、ということなんでしょうね。
Yahoo!ショッピングで買ったので、発送連絡メールにあった連絡先にメールして不良を報告、正常品との交換を要求するとともに今後の対応について指示をあおぎました。
最終的には、動作確認した保証品を送るので、不良品は根元から切断して写真を送ってくれ、とのこと。
まあ、たかが充電ケーブル一本、ですからね。
返送してもらって動作検証して、などとやっているほうがコストがかかるので、とりあえず代品を送っちゃえということなんでしょうね。
ただし、仕入先に保証を要求するために、不良品を切断して廃棄した証拠の写真を送らないといけないと。
合理的といえば合理的な対応なんでしょうけど、こんなかたちで廃棄して終わりっていうのも、なんだかちょっとなあという感じがしてしまいました。

2017年12月28日

青空文庫を持ち歩く

hatakazuは移動中に本を読むことがおおく、もうかなり古い型式となってしまいましたが、いまでも「kobo aura」をいつも持ち歩いています。
動作がおそくて反応がおくれるのがいらいらすることはありますが、ふつうに本を読みはじめればほとんど問題ないし、日本語の活字だけなら画面表示もきれいで読みやすい。
かつてはSDカードを挿入して保存容量を追加し、紙書籍からスキャンして作ったPDFファイルをいれたりもしてたんですが、PDFファイルだと右綴じの本でも左綴じの操作でページをめくっていかないといけなくて、快適に読むことができず最終的に断念しました。
そうすると基本的に文字情報のみということになるので、いまはSDカードもはずしてしまって、本体の保存容量だけでじゅうぶん使えています。
そんなわけで、和書なら「青空文庫」、洋書なら「Project Gutenberg」にはいつもお世話になっています。

「Project Gutenberg」では、それぞれの本についていろいろな形式のファイルが用意されていて、koboで読める「epub」ファイルやkindleむけの「mobi」ファイルをダウンロードできます。
koboの場合は「epub」ファイルの拡張子を「kepub.epub」に変更する必要がありますが、いずれにしてもほとんど追加で手間をかけることなく、主要な電子書籍リーダでそのまま読めるようになっているのはありがたいことです。

それに対して「青空文庫」の場合は、「テキストファイル(ルビあり)」ファイルをダウンロードしたあと、koboで読めるかたちに変換するためにひと手間かかります。
その変換をサポートする「AozoraEpub3」というツールが「https://www18.atwiki.jp/hmdev/pages/21.html」にて公開されており、hatakazuもこれを利用させてもらってます。
端末設定の選択肢に「kobo aura」はありませんが、かわりに「kobo glo」を選べば、変換後のファイルの拡張子を「kepub.epub」に設定できます。
もうひとつだけ、「詳細設定」タブにある『「〇〇」に「××」の注記』設定で、「ルビ」を選んでおきます。
とりあえず上記設定にしておいて、青空文庫からダウンロードした「テキストファイル(ルビあり)」ファイルをドラック&ドロップすれば、koboで読める縦書きルビつきの「kepub.epub」ファイルが生成されます。

基本的には読みたい本をダウンロードしてきて、一括でファイル変換してはkoboへ送りこんでいたのですが、青空文庫すべてのファイルを「kepub.epub」ファイルに変換したうえで、ひとつのアーカイブファイルとして配布されているサイトがあることを知りました。

http://www.nurarikobo.kobodeaozora.asia/

なんと、2017年 12月6日現在で「13,927」冊が、ひとつのzipファイル「nurarihyon6dec17.zip」として配布されています。
13,927冊といっても、いちいちファイル形式を変換したりする必要はありません。
ダウンロードした「nurarihyon6dec17.zip」ファイルを解凍し、生成された13,927個の「kepub.epub」ファイルをkoboへなんらかの方法(USD接続して内部メモリに直接書き込んでもいいし、SDカードにコピーしてkoboに挿入してもいい)で送ってやるだけで、まるまる青空文庫を持ち歩けるkobo端末のできあがりです。

2017年05月31日

kobo auraのデータベース操作についてのメモ

出張の移動時間などに本を読むことがおおく、しばらくまえに楽天の電子書籍リーダー「kobo aura」を購入し、気にいって使っておりました。
microSDHCカードで32ギガまで記憶容量を増やせるというアドバンテージのほか、サイズ(と重さ)的にもっとも取りまわしがよさそうなのが選択のポイントとなり、じっさいカバーもなにもつけずにポケットにいれてもちあるいています。
しかし、それまでスマートフォンで使っていたkoboアプリとの同期のタイミングが問題だったのか、特定の名前の本棚がだぶって出現する現象が・・・。
これがまたなにをやっても消せなくて、そのまま使っても使えないことはないんだけど、そういうところが気になってしかたがない性格なんですよね。
というわけで、ウェブでいろいろ調べてみたところ、koboの不具合としては有名な現象らしい。
解決策はいくつかあるようでしたが、ぼくはデータベースを操作するアプリケーション「PupSQLite」を使うことにしました。
「http://www.forest.impress.co.jp/library/software/pupsqlite/」からダウンロード、展開するだけで、特別なインストール作業なしで起動できます。
kobo auraをUSB接続して、データベース「KoboReader」→「.kobo」→「KoboReader.sqlite」を開きます。
「Shelf」テーブルと「ShelfContent」テーブルの内容に不整合があったようで、いろいろいじってはkoboサーバと同期させてみるという作業をくりかえしているうちに、うまい具合に削除できました。
おなじ名前の本棚を作成してみたけど、今度はだぶって復活してくることはなく、きれいに削除することもできました。
すっきり!
とはいえ、またなにかの拍子に問題が再発することもありそうなので、備忘のためにメモしておきます。