井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦七番勝負の第五局が、2月27日(水)から28日(木)にかけて打たれていました。
井山裕太棋聖としては、通算成績を三勝一敗として防衛に王手をかけて、小林光一名誉棋聖の八連覇につぐ七連覇をめざす戦い。
山下敬吾九段としては、四連覇をふくむ通算五期在位と縁起のよい棋聖戦で十年ぶりの復位をめざす、負けたら終わりのきびしい戦いです。
しかし、ここは山下敬吾九段がふんばりました。
白番の井山裕太棋聖が打ちやすそうな局面がつづきましたが、中盤のむずかしい戦いをうまくまとめた黒番の山下敬吾九段が、井山裕太棋聖の粘りをかわしてたくみに逃げきった碁だったと思います。
もちろん、着手の意味などさっぱりわかっちゃいませんが、見ていてとてもおもしろかったです。
つづく第六局は、あまり間をあけず、もう来週3月7日(木)8日(金)に打たれます。
このところ失冠もあったとはいえ、基本的に番勝負では無類の強さを発揮する井山裕太棋聖のこと、もうあとのない山下敬吾九段としては苦しい戦いがつづくことはまちがいありません。
しかし、山下敬吾九段が追いついて最終局までもつれこむようだと、シリーズとしては最高におもしろくなります。
井山裕太棋聖が決着をつけるのか、山下敬吾九段がもうどっちに転んでもおかしくない最終局決戦にもちこむのか、目がはなせない一局になりそうですね。
posted by hatakazu at 21:44|
Comment(0)
|
囲碁とか
|