2019年04月19日

第57期十段戦五番勝負第四局

井山裕太十段に村川大介八段が挑戦する第57期十段戦五番勝負の第四局が、今日4月19日(金)打たれました。
途中までは黒番の井山裕太十段が打ちやすそうだと思ってみていましたが、白番の村川大介八段が粘りづよく戦って中押し勝ち、初めての十段位獲得となりました。
井山裕太十段は碁聖位、名人位につづく失冠、四冠に後退ということになりました。
しかしそれにしても、「もっといい手があったと思うがわからなかった。全体的にきわどい場面は多かったと思うが、結果としてものにできなかったのがいまの力。一から出直し、力をたくわえてまた戻ってこられたら」という言葉は、ほんとうに井山裕太十段らしいと感じました。
捲土重来を期すあらたな挑戦に、注目したいと思います。
posted by hatakazu at 21:54| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年04月12日

第57期十段戦五番勝負第三局

井山裕太十段に村川大介八段が挑戦する第57期十段戦五番勝負の第三局が、昨日4月11日(木)に打たれていました。
井山裕太十段が先勝したあと、村川大介八段が一勝をかえして、一勝一敗としてむかえた第三局。
黒番の村川大介八段が勝って、通算成績を二勝一敗とし、タイトル奪取に王手をかけました。
去年まではあっさりストレートで防衛することもおおかった井山裕太十段ですが、このところ苦戦がつづき、今シリーズもあとがないところまで追いこまれました。
第四局は4月19日(金)に打たれます、井山裕太十段が勝って最終局勝負に持ちこめるかどうか、注目です。
posted by hatakazu at 20:29| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年03月17日

第43期棋聖戦七番勝負第七局

井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦七番勝負の第七局が、3月14日(木)から15日(金)にかけて打たれました。
井山裕太棋聖が三勝一敗と防衛に王手をかけたあと、山下敬吾九段がカド番から二勝をかえして、通算三勝三敗としてむかえた最終決着局。
白番の井山裕太棋聖が最後まで局面が流動しつづける難解な一局を勝ちきって、通算四勝三敗でシリーズを制し、棋聖位七連覇を達成しました。
おめでとうございます。
敗れた山下敬吾九段も存在感を発揮しました、このところの充実ぶりをみるに、また大勝負の舞台にもどってきてタイトル奪還をはたす可能性は高いのではないかと思います。
応援しています。
最終局までもちこまれながらも、ここ一番でさすがの勝負強さを見せ、囲碁界最高位タイトルを守りぬいた井山裕太棋聖。
今後も国内タイトル戦のみならず、ずっと目標としている、世界をめざす戦いもつづきます。
七冠制覇から五冠に後退したとはいえ、世界と戦える日本最強の棋士であること、疑いの余地はありません。
日程もきびしいなか、日本を代表して世界へ挑みつづける姿に、いち囲碁ファンとして声援を送らずにはいられません。
今後ますますのご活躍を期待しています。
posted by hatakazu at 22:34| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年03月08日

第43期棋聖戦七番勝負第六局

井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦七番勝負の第六局が、3月7日(木)から8日(金)にかけて打たれました。
井山裕太棋聖が三勝一敗と防衛に王手をかけたあと、山下敬吾九段がカド番から一勝をかえして、通算二勝三敗としてむかえた第六局。
山下敬吾九段としては負けたら終わりという状況には変わりありませんが、白番でこの大切な一局を勝ちきって三勝三敗とまきかえし、ついに最終第七局での決着にもちこみました。
番勝負で圧倒的な強さを見せつけてきた井山裕太棋聖が、名人戦七番勝負につづいて、三勝一敗から勝ちきれないまま最終局まできてしまいました。
そのあたりはすこし心配ではありますが、シリーズとしては最高におもしろい展開になりました。
来週3月14日(木)15日(金)に打たれる、最終決着となる第七局、楽しみです。
posted by hatakazu at 22:15| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

第43期棋聖戦七番勝負第五局

井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦七番勝負の第五局が、2月27日(水)から28日(木)にかけて打たれていました。
井山裕太棋聖としては、通算成績を三勝一敗として防衛に王手をかけて、小林光一名誉棋聖の八連覇につぐ七連覇をめざす戦い。
山下敬吾九段としては、四連覇をふくむ通算五期在位と縁起のよい棋聖戦で十年ぶりの復位をめざす、負けたら終わりのきびしい戦いです。
しかし、ここは山下敬吾九段がふんばりました。
白番の井山裕太棋聖が打ちやすそうな局面がつづきましたが、中盤のむずかしい戦いをうまくまとめた黒番の山下敬吾九段が、井山裕太棋聖の粘りをかわしてたくみに逃げきった碁だったと思います。
もちろん、着手の意味などさっぱりわかっちゃいませんが、見ていてとてもおもしろかったです。
つづく第六局は、あまり間をあけず、もう来週3月7日(木)8日(金)に打たれます。
このところ失冠もあったとはいえ、基本的に番勝負では無類の強さを発揮する井山裕太棋聖のこと、もうあとのない山下敬吾九段としては苦しい戦いがつづくことはまちがいありません。
しかし、山下敬吾九段が追いついて最終局までもつれこむようだと、シリーズとしては最高におもしろくなります。
井山裕太棋聖が決着をつけるのか、山下敬吾九段がもうどっちに転んでもおかしくない最終局決戦にもちこむのか、目がはなせない一局になりそうですね。
posted by hatakazu at 21:44| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年02月17日

第43期棋聖戦七番勝負第四局

井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦七番勝負の第四局が、2月13日(水)から14日(木)にかけて打たれていました。
ここまでずっと白番が勝って一進一退となっていましたが、今シリーズはじめて黒番の井山裕太棋聖が勝利をおさめ、通算成績を三勝一敗として防衛に王手をかけました。
張栩名人は先の名人戦七番勝負で一勝二敗と先行されて第四局をむかえるにあたって、「井山さんから三連勝は非常にむずかしいので、一勝三敗まで追いこまれたらチャンスはないと思っている。なので、この一局がほんとうに正念場になる」というような意味のことをいっていました。
じっさいにはその第四局を落として一勝三敗となり、そこから自分でも無理だと思っていた三連勝をあげて名人位を奪取したわけですが、この張栩名人の言葉は井山棋聖に七番勝負をいどむ挑戦者としては誰しも思うところでしょう。
その意味で追いこまれた山下敬吾九段ですが、もちろん、まだシリーズは終わっていません。
もうあとがないというところから、今後どのような戦いを見せるか、注目しています。
posted by hatakazu at 20:01| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年02月05日

第43期棋聖戦七番勝負第三局

井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦七番勝負の第三局が、2月2日(土)から3日(日)にかけて打たれていました。
このふたりらしいはげしい戦いでしたが、白番の井山裕太棋聖が勝利をおさめ、通算成績を二勝一敗としてぬけだしました。
ここまでずっと白番が勝ってきていますが、さて、来週打たれる第四局はどうなるでしょうか。
楽しみです。
posted by hatakazu at 21:26| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年02月01日

第57期十段戦挑戦者決定戦

井山裕太十段への挑戦権を争う第57期十段戦挑戦者決定戦が、昨日1月31日(木)に打たれ、村川大介八段が高尾紳路九段を破って挑戦者に名乗りをあげました。
個人的には高尾紳路九段を応援していたのですが、村川大介八段がしっかりとした足どりで着実に勝利への道を歩んだ、盤石の棋譜と見受けられました。
碁聖および名人を失って五冠に後退した井山裕太十段ですが、現在進行中の棋聖戦では、ほんらいの調子をとりもどしつつあるように感じられます。
同世代の村川大介八段を相手に、どのような戦いを見せるのか、楽しみですね。
posted by hatakazu at 21:23| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年01月23日

第43期棋聖戦七番勝負第二局

井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦七番勝負の第二局が、1月21日(月)から22日(火)にかけて打たれていました。
棋譜を追いかけている時間がありませんでしたが、白番の山下敬吾九段が勝利をおさめ、通算成績を一勝一敗のタイにもどしていました。
おもしろくなってきましたね。
posted by hatakazu at 23:03| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする

2019年01月12日

第43期棋聖戦七番勝負第一局

井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第43期棋聖戦が、1月10日(木)から11日(金)にかけての第一局をもってスタートしました。
碁聖位と名人位を立てつづけに失って現在五冠の井山裕太棋聖ですが、囲碁界最多となる十二回めの山下敬吾九段とのタイトル戦をまえに、調子をとりもどしつつあるようです。
棋聖五期の実績をもち、返り咲きを期す山下敬吾九段は、読み合いの勝負で上まわりたいと決意表明していました。
第一局は白番の井山裕太棋聖の中押し勝ち、七連覇へむけて幸先のいいスタートを切りました。
しかし、タイトル戦番勝負でこのところ井山裕太棋聖に勝ててない山下敬吾九段としても、このまま引き下がるわけにはいきません。
第二局以降の巻き返しを期待しています。
posted by hatakazu at 23:34| Comment(0) | 囲碁とか | 更新情報をチェックする