さっそく候補者全員を集めて、日本記者クラブ主催の公開討論会がおこなわれた。
・【LIVE】自民党総裁選 4候補が討論会
率直な印象として、野田さんは政策がしっかり煮詰まっておらず、出遅れ感は否めなかった。
河野さんと岸田さんは、それなりに政策を語っていたけれど、基本的な方向性を意図的にあいまいにしていたように見えた。
河野さんの年金改革案がひとつの焦点になったが、やはり財源をどうするのかはっきり打ち出せないのでは、この国の将来像を明確に提示したとはいえないだろう。
こうした一つひとつの政策論では高市さんがたしかな存在感を示していたが、それにしてもこの討論会が全体的に、木を見て森を見ず的な議論に終始することになったのは残念だった。
これからの自民党の、そして日本の舵取りを担おうかという、そういう場所に立つ四人による討論だ。
やはりこの国をどう動かしていくのか、どこを目指してすすんでいくのか、その大きな枠組みを語ってほしかった。
それに照らしてはじめて個々の政策の評価も可能となるのだが、基本となるその座標軸が見えないまま、終わってしまったような印象だった。
次の機会に期待したい。