2018年07月04日

GTP対応囲碁GUI「GoGui」のインストールと使いかた - Windows編

コンピュータ囲碁プログラムとよばれるものは一般的に、現在の盤面の状況を分析して次の着手を導き出す囲碁思考エンジンそのものを指すことがおおく、それじたいは対局や棋譜分析に適した操作画面をそなえてないのがふつうです。
そうした操作画面は囲碁GUI(Graphical User Interface)とよばれるべつのソフトウェアで、囲碁思考エンジンを囲碁GUIと連携させることによって、グラフィカルな碁盤画面をつうじて囲碁思考エンジンとやりとりできるようになるわけです。
そして、囲碁思考エンジンと囲碁GUIとは、GTP(Go Text Protocol)という共通の言葉によってむすびつけられています。
囲碁GUIは現在の盤面の状況をGTP経由で囲碁思考エンジンに伝え、次の着手を導き出すよう命令し、囲碁思考エンジンも計算によって導き出された着手をGTP経由で囲碁GUIに返し、それを囲碁GUIがグラフィック画面の碁盤上に表示するという方法で、ユーザと囲碁思考エンジンとの対局や思考エンジンによる棋譜分析が可能になっているのです。
そのため、いろいろな囲碁思考エンジンを対局や棋譜分析に使うためには、GTPに対応した囲碁GUIをインストールして囲碁思考エンジンと連携させ、GTP対応囲碁GUIをとおして囲碁思考エンジンを制御してやる必要があることになります。
GTPに対応した囲碁GUIとしては、「GoGui」と「Sabaki」が一般的によく使われていると思います。
ここでは、「GoGui」をWindowsにインストールする方法と、基本的な使いかたについて記述していきます。

「GoGui」プロジェクトページ
「Sabaki」プロジェクトページ

1. 前提となる環境
インストールするコンピュータの仕様は以下のとおり。

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Dell Inspiron 14 7472 Core i7モデル 18Q42P
OS:Windows10 Home 64bit
CPU:インテル Core i7-8550U (4Mキャッシュ、最大4.0GHz)
GPU:NVIDIA GeForce MX150 GDDR5 2GB
メモリー:8GB DDR4 2400MHz(最大16GB)
保存装置:128GB SSD + 1TB 5400rpm HDD
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「GoGui」をインストールするさいの動作要件ですが、ハードウェア的には特別な要請はなく、Windowsが動いているコンピュータならたいてい問題なく動かせるはずです。
ソフトウェア的には、「GoGui」は「Javaランタイム」をあてにしているので、「Javaランタイム」をあらかじめインストールしておく必要があります。

*****「Java」ランタイムインストール*****
(必要な環境がすでに構築されている場合は、このセクションは無視して先へすすんでください。)

無料Javaソフトウェアをダウンロード」ページから、「無料Javaのダウンロード」 -> 「同意して無料ダウンロードを開始」とすすんで、Windows版Javaの推奨バージョン(Version 8 Update 171)インストールファイル「JavaSetup8u171.exe」をダウンロードします。

ダウンロードしたインストールファイルをダブルクリックすると、セットアップがはじまって「Javaへようこそ」画面が開くので、(必要におうじて「宛先フォルダを変更する」にチェックをいれて)「インストール」ボタンをクリックします。
ファイルのダウンロードがはじまって、最終確認を求められるので、問題なければそのまま「インストール」ボタンを押してすすめます。
デフォルトのインストール先は「C:\Program Files (x86)\Java\jre1.8.0_171」です。

インストール処理が終わったら、完了画面があらわれるので、「閉じる」ボタンをクリックして終了します。


2. 「GoGui」インストールファイルのダウンロード
「GoGui」の最新バージョンは「1.4.9」で、ダウンロードページからWindows用インストーラ「gogui-1.4.9-install.exe」を取得できます。

3. 「GoGui」のインストール
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストール処理がはじまります。
基本的には「Next」 -> 「I Agree」 -> 「Next」 -> 「Install」でO.K.ですが、SGF棋譜ファイルをほかの棋譜管理ソフトにひもづけたい場合は、「Register GoGui as handler for SGF files」のチェックははずしておきます。
デフォルトのインストール先は「C:\Program Files (x86)\GoGui」ですが、最後の「Install」ボタンを押すまえに、必要におうじて「C:\Users\username\GoGui」(「username」はお使いのユーザ名)などに変更することができます。
デスクトップに「GoGui」のショートカットがつくられるので、それをダブルクリックすれば、「GoGui」が起動して碁盤が表示されるはずです。

4. 囲碁思考エンジンの登録
「GoGui」はあくまでも囲碁GUIなので、対局や棋譜分析をおこなうためには、GTP経由で囲碁思考エンジンとやりとりする必要があります。
囲碁思考エンジンが考え、囲碁GUIがそれを画面に表現する、私たちは囲碁GUIをとおして囲碁思考エンジンと対局しているということです。
そのため、あらかじめ「GoGui」にGTP対応囲碁思考エンジンを登録し、それとやりとりできるように設定しておかないといけません。
メニューバーの「プログラム」から「新規プログラム」を選び、あらわれた画面の「コマンド:」欄に囲碁思考エンジンの絶対パスを入力します。
たとえば囲碁思考エンジン「AQ」を「C:\Users\username\AQ」フォルダにインストールしている場合、「コマンド:」欄に入力する絶対パスは「C:\Users\username\AQ\AQ.exe」のようになります。
「OK」ボタンを押下して何度か「待機」をクリックしながら待っていると、ステイタスバーに表示されていた「プログラムの開始中」メッセージが消えて新規プログラム登録画面が開くので、「ラベル:」欄にたとえば「AQ」などと入力して「OK」ボタンを押下します。
これで登録完了となるので、次回以降はメニューバーの「プログラム」 -> 「プログラムの起動」とすすんで「AQ」を選ぶと、「AQ」が起動して対局や棋譜分析に利用できるようになります。
「AQ」の場合は「AQ.exe」とおなじ場所に設定ファイル「aq_config.txt」が存在し、そこで各種パラメータを指定する方法ですが、使用する思考エンジンによっては「コマンド:」欄で絶対パスといっしょにパラメータを渡してやる必要があります。
各種思考エンジンの「GoGui」への登録方法については、それぞれのインストール方法を紹介するページに項目をもうけて、記述していきたいと思っています。

5. 「GoGui」の基本的な使いかた
登録した囲碁思考エンジン(たとえば「AQ」)と対局するには、メニューバーの「プログラム」 -> 「プログラムの起動」とすすみ、「AQ」を選んで「AQ」を起動します。
この状態で、メニューバーの「対局」から「碁盤サイズ」「置石」「コンピュータの手番」を指定したうえで、「新規対局」をクリックすれば、「AQ」との対局を楽しむことができます。
メニューバーの「ツール」から「GTPシェル」をクリックすると、「GTPシェル」が開き、そこに囲碁GUI「GoGui」と囲碁思考エンジン(たとえば「AQ」)とのやりとりが表示されます。
便利な使いかたとしては、検討したい局面を指定して、そこで囲碁思考エンジン(たとえば「AQ」)がどう打つかをみることができます。
メニューバーから「コンピュータの手番」を「なし」にして、どんどん石を置いていって局面をつくったあとで、たとえば「AQ」を起動している場合、黒番の局面なら「AQに黒を打たせる」、白番の局面なら「AQに白を打たせる」アイコンをクリックします。
そのさい「GTPシェル」を開いておけば、読み筋や評価値も表示されるので、着手の意味を考えるときに参考になります。


参考ウェブページ一覧表(順不同)

https://github.com/ymgaq/AQ/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%96%B9%E6%B3%95%EF%BC%88Windows%EF%BC%89
posted by hatakazu at 20:13| Comment(0) | 囲碁ソフトのこと | 更新情報をチェックする
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