2021年09月08日

高市早苗さんの自民党総裁選挙出馬表明会見をみて

高市早苗前総務相が9月8日(水)午後、自民党総裁選挙への出馬を正式表明する会見をおこなった。

【LIVE】高市早苗前総務相 自民党総裁選出馬会見

決意に満ちた顔をあげ、力強い視線を会場へ送りつつ、「日本を守る責任」と「未来を拓く覚悟」とをもって自民党総裁選挙に立候補することを高らかに宣言した。
そのあとは、おそらく全国的に知名度が低いことを念頭において、自分がなにを考えていてなにをやりたいのかを語りたかったのだろう、幅広い分野にわたって政策の方向性を示し、ときにはその詳細にまで踏みこんで説明しきった。
物価安定目標二パーセントを達成するまではプライマリバランスを凍結するという、大胆な論点をふくむ日本経済強靭化計画。
分厚い中間層の再構築を目指す危機管理投資、成長投資の取り組み。
国民の生命と財産、国土と資源、国家の主権と名誉を守り抜く安全保障のありかた。
すばらしかった。
揺るぎのない国家観と豊富な勉強量に裏打ちされた、高市さんの考えるこの国の将来像、そこへむかう道筋が高市さんじしんの言葉で、そして自信に満ちた声にのって伝わってきた。
質疑応答もよかったと思う。
しっかりと質問者を見すえ、はぐらかすことなく論点をとらえ、的確な表現で納得のいく回答を与えていた。
しかし、現時点で踏みこみすぎないほうがいいこともある、と感じられたところもあった。
福島原発の処理水放出の件、消費税に対する考えかたや金融所得への課税強化、夫婦別姓問題、など。
いまは幅広い層へ訴求して世論を集約することが大切な時期。
政治家のひととなりは個々の政策の細部にこそ宿るとは思う、しかしいまは小異を捨てて大同につくことのできるよう、あえて大きな像だけを語りつづけるべきではなかろうか。
posted by hatakazu at 21:07| Comment(0) | 政治とか経済とか | 更新情報をチェックする